信仰に関する重要な事実

信仰に関する重要な事実

「信仰」という言葉をクリスチャンは頻繁に使います。しかし、この言葉の意味を「なんとなく」概念として理解してはいても、しっかりと「信仰」が意味していることを聖書に基づいて理解している人は実は少ないかもしれません。「信仰」は救いにおいても、クリスチャンの生活においてもあまりにも重要な事柄であるだけに、「なんとなく」しか分かっていなければそこには大きな問題が生じます。「信仰を持っている」と自分勝手に確信していても、もしその「信仰」が聖書の教えているものと異質のものであるならば、そこにはクリスチャンとしての成長も、ひょっとすると救い自体もない...
信じるとは?

信じるとは?

多くの伝道集会で、説教者たちは「信じなさい。そうすれば救われます。」と人々に告げます。「ただ信じるだけで良いのです。」とクリスチャンは人々に訴えます。しかし、私たちはこのような言葉を使うに当たって、正しい理解を持っていなければいけません。確かに、聖書は信じることによって人が救われると言います[1]。ただ、この信じるということはいったい何を意味しているのでしょう。もし私たちが正しい定義でこの言葉を用いていないならば、そこには混乱が生じます。私たちは「信じなさい」と言うときに、何を、どのように信じることを勧めているのでしょう。「信じる」ま...
断片的な福音の危険

断片的な福音の危険

「福音とは何か?」という問いかけに対して、私たちはコリント第一の手紙15章に記されているパウロの福音の要約から、福音のメッセージに含まれていなければならない内容に関して考察してきました(「福音とは何か 1, 2,...
福音を宣べ伝える者とは

福音を宣べ伝える者とは

「福音とは何か?」という問いかけに対して、私たちはコリント第一の手紙15章に記されているパウロの福音の要約から、福音のメッセージに含まれていなければならない内容に関して三回にわたって考察してきました (1, 2, 3)。パウロが語った福音と違う福音を宣べ伝えているならば、それは呪われるべき行為であることを聖書は告げています(ガラテヤ1:8–9)。それゆえに私たちは自分たちの語っているメッセージの内容を今一度注意深く吟味する必要があります。...
福音とは何か (3)

福音とは何か (3)

使徒たちが語った福音は「世界中を騒がす(別訳:ひっくり返す・ごちゃごちゃにする)」メッセージでした。彼らが語った福音は、確かに人に救いをもたらすメッセージでしたが、同時に多くの人々に敵意を抱かせるメッセージでもありました。それはパウロを代表とする使徒たちや初代教会の信徒たちの迫害を見れば明らかです。ではなぜ福音のメッセージは人々に敵意を抱かせたのでしょう?それはこのメッセージが、キリストだけが唯一まことの神であるがゆえに、それ以外のありとあらゆる神々と呼ばれるものを否定するメッセージであり、全ての人が例外なく罪人であり、罪の罰を受ける...