断片的な福音の危険

断片的な福音の危険

「福音とは何か?」という問いかけに対して、私たちはコリント第一の手紙15章に記されているパウロの福音の要約から、福音のメッセージに含まれていなければならない内容に関して考察してきました(「福音とは何か 1, 2,...
福音を宣べ伝える者とは

福音を宣べ伝える者とは

「福音とは何か?」という問いかけに対して、私たちはコリント第一の手紙15章に記されているパウロの福音の要約から、福音のメッセージに含まれていなければならない内容に関して三回にわたって考察してきました (1, 2, 3)。パウロが語った福音と違う福音を宣べ伝えているならば、それは呪われるべき行為であることを聖書は告げています(ガラテヤ1:8–9)。それゆえに私たちは自分たちの語っているメッセージの内容を今一度注意深く吟味する必要があります。...
福音とは何か (2)

福音とは何か (2)

「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこから入って行く者が多いのです。」(マタイ7:13)とイエスは告げました。「天国への門」という標識がかかっていても、「いのちへの道」という名前が付いていたとしても、誰でも容易に入り、心地よく歩んでいくことができる道は「いのち」ではなく「滅びに至る」ものであることを主は明言しています。逆にイエスは「いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。」(マタイ7:14)と言います。この言葉はとても厳しいものです。なぜならば主はここで、多くの者が真...
福音とは何か (1)

福音とは何か (1)

すべてのクリスチャンに与えられている大きな責任の一つは「弟子を作る」ことです。この弟子を作るという命令には、大きく二つの要素が含まれています。その一つが伝道です。イエスは「バプテスマを授けなさい」と弟子たちに命じました。イエスは、世界中でキリストの福音を伝え、人々がキリストに属する者であることバプテスマを受けることによって証しするようになるために、全てのクリスチャンが出て行くことを命じています。この命令は特定の弟子たちにだけ命じられていることではなく、すべての主を信じる者の責任として求められていることです。大宣教命令は「見よ。わたしは...

無責任な伝道をしないために

日本には伝道熱心な教会がたくさんあります。それはすばらしいことですが、手放しで賞賛する前に一つ考えなければならないことがあります。それは、「聖書は一度たりとも私たちに『福音を宣べ伝えればそれで良い』とは言わない」ということです。...