子どもと救い(1)

子どもと救い(1)

幼い頃に教会学校などを通して信仰告白をした子どもたちが、全く教会にも来ることがなくなり、クリスチャンとしての歩みをすることなく生きている姿を見かけることがよくあります。幼い時の信仰はいったいどうなってしまったのかと疑問に抱くような行動を中学、高校を経て青年になっていく子どもたちの生涯に見る時に、子どもに対する働きに携わっている人々は、問題意識を持つはずです。ある親は罪を犯し続ける子どもたちに、幼い頃にした信仰告白を思い起こさせようとします。けれどもそのような告白をしたことさえ忘れてしまっている子どもたちがいることを私たちはどう理解すれ...
断片的な福音の危険

断片的な福音の危険

「福音とは何か?」という問いかけに対して、私たちはコリント第一の手紙15章に記されているパウロの福音の要約から、福音のメッセージに含まれていなければならない内容に関して考察してきました(「福音とは何か 1, 2,...
福音を宣べ伝える者とは

福音を宣べ伝える者とは

「福音とは何か?」という問いかけに対して、私たちはコリント第一の手紙15章に記されているパウロの福音の要約から、福音のメッセージに含まれていなければならない内容に関して三回にわたって考察してきました (1, 2, 3)。パウロが語った福音と違う福音を宣べ伝えているならば、それは呪われるべき行為であることを聖書は告げています(ガラテヤ1:8–9)。それゆえに私たちは自分たちの語っているメッセージの内容を今一度注意深く吟味する必要があります。...
福音とは何か (3)

福音とは何か (3)

使徒たちが語った福音は「世界中を騒がす(別訳:ひっくり返す・ごちゃごちゃにする)」メッセージでした。彼らが語った福音は、確かに人に救いをもたらすメッセージでしたが、同時に多くの人々に敵意を抱かせるメッセージでもありました。それはパウロを代表とする使徒たちや初代教会の信徒たちの迫害を見れば明らかです。ではなぜ福音のメッセージは人々に敵意を抱かせたのでしょう?それはこのメッセージが、キリストだけが唯一まことの神であるがゆえに、それ以外のありとあらゆる神々と呼ばれるものを否定するメッセージであり、全ての人が例外なく罪人であり、罪の罰を受ける...
福音とは何か (2)

福音とは何か (2)

「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこから入って行く者が多いのです。」(マタイ7:13)とイエスは告げました。「天国への門」という標識がかかっていても、「いのちへの道」という名前が付いていたとしても、誰でも容易に入り、心地よく歩んでいくことができる道は「いのち」ではなく「滅びに至る」ものであることを主は明言しています。逆にイエスは「いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。」(マタイ7:14)と言います。この言葉はとても厳しいものです。なぜならば主はここで、多くの者が真...