一致 [ピリピ2章考察] (1)

ピリピの教会が抱えていた問題の一つは、個人的な不一致から起こる分裂でした(4:2)。そこでパウロはこの手紙の中で、一致についての教えを具体的になしています。その中でも中心的な部分がこの2章の冒頭部分です。パウロはここでクリスチャンが持つべき一致について話をしていきます。そしてこの教えは、一般的な人間関係においても適用することができるいくつかの非常に重要な原則を私たちに教えています。...

燃え尽きない働きをするために

私たちの働きがすべて「主のあわれみを受けて」任じられている務めであることを正しく理解するならば、「燃え尽き症候群」と呼ばれるような虚脱感によって働きから離れてしまうことはなくなるでしょう。一生懸命している働きに虚無感を抱くのは往々にして期待する結果や願っている評価が与えられないことに起因しています。...

牧師依存の危険

みことばの権威に従って神に依存しているのか、牧師の権威に従って人に依存しているのかを教会はよく吟味しなければいけません。牧師のカリスマ性や影響力に惑わされ、いつの間にか聖書の教えから逸れてしまうことのないように、すべての信徒はみことばによって教会のリーダーの教えを吟味することができるようになる必要があります。時に信徒は謙遜と愛をもって牧師の間違いを指摘する必要があります。...

私たちが語るべきメッセージ

私たちの語るメッセージが聖書の真理を解き明かすものでなければ、そのメッセージには、本当の意味で人を変える力はありません。笑わせたり、泣かせたり、感情を昂らせ、感動を与えることはできるかもしれませんが、個人的な体験談や一般的なお話によって人が救われる訳でも、キリストに似た者に変えられる訳でもないのです。福音が「救いを得させる神の力」であり、神のみことばが「教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益」で、「いのちと敬虔に関するすべてのことを私たちに与える」のです。だから私たちはこの「みことば」を宣べ伝えなければなりません。聖書が教えているこ...