日本聖書学院では「信徒リーダー育成課程」と「講解説教者育成課程」のクラスのほかにも、様々な特別セミナーを提供しています。その一つに「聖書が教える家族」というセミナーがあります。以下はこのセミナーのノートの序文に書かれていることの転載です。
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「家庭が崩壊するとき社会は崩壊する」という言葉をどこかで聞いた記憶があります。私たちが生きている現代日本において、この言葉は非常に大きな警告となっているのではないでしょうか。男性は家族を犠牲にして仕事に没頭し、女性は夫を邪魔者と思い、子どもは親が反抗の対象でしかないように考え、親は子どもが重荷であるかのように振る舞う、そんな時代に私たちは生きています。これは神を知らずに、罪の中で自分の欲望を満たすために生きている私たち人間が、自らの知恵に頼って生きようとするときに現れてくる当然の姿と言うことができるかもしれません。
そんな中で、クリスチャンの家庭が社会一般の家庭と大きく違う点があるかと問われるときに、私たちは残念ながら、「違います」と声を大にして答えることができません。夫婦の関係や親子の関係はクリスチャンの家庭においても混乱と問題があふれているのが現状です。このような問題を解決するために、私たちは「エキスパート」の知恵を借りようと、家族に関する本を買い求め、夫婦関係や子育てに関するセミナーに助けを求めています。そこで「専門家」はありとあらゆる立場から、自分の意見を権威的に教えているのです。果たしてそこに本当の答えがあるのでしょうか。私たちは家族を考えるときに、誰の意見を求めるべきなのでしょう。本当の専門家とは誰なのでしょう。
神は私たちに「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。それは、神の人が、すべての良い働きのためにふさわしい十分に整えられたものとなるためです」(2テモテ3:16-17)と宣言します。これは聖書が私たちの生活のあらゆる分野において十分なものであることを意味しています。つまり、この聖書は私たちがどのように夫として、妻として、子どもとして、また親として生きていくべきなのかを明確に教えているのです。
結婚を制定された神は、夫婦がどのようなものであるべきなのかをはっきりと教えてくれています。人を男性と女性に創造された神は、それぞれに夫として、妻としての役割を与えています。人に子どもを祝福として与えてくださる神は、子どもたちがどのような責任を家族の中で持っているのかを明らかにしてくださっています。そして祝福である子どもたちをどのように育てていくべきなのかを、神は親に対してその責任をわかりやすく記してくれているのです。
誰が専門家なのでしょう。家庭を制定された方以上に、神に喜ばれる家族関係についての知識を持っている者がいるでしょうか。人を男と女に造られた方以上に、夫婦の関係に詳しい者がいるでしょうか。神以外に、私たちに神が喜ぶ家族とはどのようなものであるかを教えることができる者はいるでしょうか。答えは明白です。
私たちが学ぼうとしていることは、聖書が家族について何を教えているのかということです。ここに書かれたことより多くのことを聖書は教えています。しかし、神が私たちに求めている事柄の中心的なことを学ぶことによって、私たちは神に喜ばれる家族を形成することができるようになるのです。夫として、妻として、親として、また子どもとして、聖書が教える家族がどのようなものであるかを知り、それを実践していくときに、私たちは神の栄光をそれぞれの家庭の中に見いだしていくことができるのです。
この学びがみなさんに多くのチャレンジを与え、それらを通して神がみなさんの心に働き、一つでも多くの家庭が神に喜ばれるものとなっていくように、切に祈っています。
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